皆さまのご協力のもと、本年6月25日に第28回マスターズチャレンジカップを無事開催することができ感謝しております。
コロナ禍での開催でしたので多くの制約を設けてしまい、ご出場くださった方々には大変なご不便をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
マスターズチャレンジカップは、私が指導している生徒たちが大学卒業後もスケートを楽しんでいけるようにと40歳の時に始めた大会です。
そんなに長く続けるつもりはなかったのですが、大会の主旨に共鳴してくださる方が年々増え続け次第に大きな大会へと成長していきました。
しかしながら、銀盤サテライトはコーチ1人とその生徒たちだけで構成されている、とても小さなクラブです。参加者が200人を超えるころから運営の大変さを感じるようになり、
最終的には300人近い参加希望者の中から抽選で出場していただくという形をとるようになった時に、これ以上自分たちの手で運営していくのは無理、
きりのよい30回大会までなんとか頑張って終了しようと決めました。
ところがそこからコロナ禍が始まり26、27回大会を中止せざるを得なくなりました。一向に収まる気配のないコロナ禍があと3年続き開催できないままでいたら、
突然の大会終了となってしまいます。それだけは避けたいと思い、思い切って本年徹底した感染対策をとりながらの大会運営を決断した次第です。
当日は皆さまのご協力で大きな問題も起こらず粛々と大会を終えることができ、そしてたくさんの感謝の言葉と笑顔をいただき本当に嬉しく思いました。
本来なら充実した1日を過ごした満足感にひたり、これならなんとか30回まで頑張れそうだという気持ちになるはずです。ところが日が経つにつれ、
これは私が望んでいるマスターズチャレンジカップではない、このままあと2回続けても意味がないという思いの方が強くなってきてしまいました。
結論が出ぬまま時が過ぎてしまいましたが、本日やっとマスターズチャレンジカップは今大会を持って終了とするという決心がつき、
他理事とも話し合った上でそのようにさせていただくことにいたしました。
終了を決めた一番の理由は、マスターズチャレンジカップは銀盤サテライトの理念(こちらからご覧になれます、
大会プログラム冊子表紙裏にも記載されています)のもと運営されるべきで、ジャッジの講評や観客の応援もなく、
選手同志のコミュニュケーションも禁止された状況下でそれは叶わないと思ったからです。
もう一つの理由は今大会の運営で私が体力、気力を使い果たした結果、体調不良を長引かせて家族に大変な心配をかけてしまっていることにあります。
それまであまり目が向けられていなかった社会人スケーターを親身になって育ててくださったジャッジがいた、観客の温かい拍手が自分の力となった、
年に一度、全国のスケーターと同窓会のように会い1年間の進歩を確かめあって次の1年へと繋いだ……
そんな大会が存在したことを皆さまの記憶のどこかに留めておいていただけたならこの上なく嬉しく思います。
現在は社会人スケーターにも多くの活躍できる場が設けられています。銀盤サテライトが社会人スケーターを応援する気持ちはこれからもずっと変わりません、
皆さまの今後のご活躍を心からお祈りいたしております。
そして長い間楽しいときを一緒に過ごしてくださって、本当にありがとうございました。心より感謝を申し上げます。
マスターズチャレンジカップ大会会長
F.S.C.銀盤サテライト代表
服部慶子
(2022.12.30更新)
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